2007年、日本。できたばかりの小さなレーベル"quietpath" は、その記念すべき最初の作品として "藤乃家 舞"のフィールドレコーディングと演奏による作品"gold leaf"(QPCF-0001)をリリースします。 2006年に新潟県長岡市で開催された日本最大規模の花火大会を、最高の臨場感で 録音したフィールドレコーディングをメインに、野外でのライヴ演奏や 奄美の天才唄者 "朝崎郁恵"、壁無き音楽クリエイター "一十三十一"、 バリ・ガムランの天才集団 "スダマニ"をはじめとする多彩なゲストを招いた ポストプロダクションが巧みに混ざり合って構成された当アルバムは、 終始ドラマティックであり、不思議でポップな名曲揃い。 楽曲ごとに全く異なる世界観を表出させる澄み切ったセンスとマジックは しびれるほど美しく、まさに "藤乃家 舞"ならでは! 何かを知覚するということは、それまでの世界の関係性の中に 新たな一つの関係性が生まれることだと思います。 夜空に金箔のように広がる花火のイメージから "gold leaf"(金箔)というタイトルが冠せられたこの作品の中には 花火の音風景の純粋なフィールド・レコーディングもあれば、 様々なフィールドレコーディングをミックスして展開が作られているものもありますが 深く聴き入ることでイメージが次第に膨らんでいく きらきらした音の粒子と、夜空に広がる大きな花火の爆発音は 鼓膜を通して様々なイメージとシンクロし、演奏と等価に楽しめるものになっています。 そして、地球上の様々な音が豊かに内包された、その上で 奄美島唄の伝統を引き継ぐ"朝崎郁恵"による島唄の名曲と花火との共演や、 この作品でしか聞けないドリーミーなサウンドプロダクションが アルバムのポップさと美しさを印象付ける"一十三十一"の「she's my baby」をはじめ バリ・ガムランの天才集団"スダマニ"や、"藤乃家 舞"が率いる東西南北バンド "リトル・トーキョー"のメンバー陣、ハープ・ユニット"アウラノイザズ"から"上江洲佑布子"らを迎えた 魅惑の音空間が、"藤乃家 舞"の手によって構築され、作品としての存在価値が生み出されていきます。 カテゴライズやジャンルの真ん中にある音楽だけではなく 音の面白さを体験させてくれるフィールドレコーディングだけでもない。 音を選択し構築しているという点で、作品としての存在価値を生み出していく センスとプロダクションは、音楽家 "藤乃家 舞"の2006年のドキュメントであり すべてのものが”共存”して、音が持つ豊かな意味とイメージが膨らんでいく様は 「母なる自然の子供達」全てのスピリチュアルな祝祭の記憶の追体験のようでもある。 あなたにとって、このアルバムから浮き上がってくる風景は、どんなものになると思いますか? sand(quietpath) |
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アーティストプロフィール |
『藤乃家舞』 多種多様な活動は説明が困難な程。 ベーシスト、楽器製作(ワイヤフォン、YAMP KOLT SPRING 等)、 作詞、作曲、編曲、プロデュース、オーガナイズ、エンジニア、 リミックス、DJ等、多岐に渡る。 ソロアルバム『サノバラウド』、『 far 』 『Hanger-on-off-Kingdom』、『dance on white』等の他、 CD『SUN/UA』『golden green/UA(07.6.20発売)』(作曲、プロデュース)、 DVD『MOUSE ESCAPE/大竹 伸朗 × 生西 康典 × 掛川 康典 × 藤乃家 舞』 (作曲、ベース、音楽プロデュース)、DVD『ドレミノテレビ』等に様々な形で参加。 マーク・リボーやジミ・ヘンドリックス・ジプシーズのジェラルド・ベレッツ、 バリ・ガムランの天才集団"スダマニ"等と共演。 また、灰野敬二、内橋和久、外山明、梅津和時、大倉正之助 等と 数々のインプロヴィゼションのセッションも。 映画音楽:『W/O』(音楽監督)、『エレクトリックドラゴン80000V』 『五条霊戦記』『空中庭園』参加、『ねじ式』『殺し屋1』(リミックス)等。 リミックス:『ミーン・マシーン(chara,yuki,ayumi,yukari,chiwaki)』『サファリ』『プードルズ』等。 インスタレーション:『dqpb』(doubleNegative w/市川 創太、結城 光正 )(3Dサラウンド作品)(宮城県/感覚ミュージアムに常設展示) 『Jacques』志賀 理江子 x 藤乃家 舞(山口県情報芸術センター(YCAM))。 バンド:『リトル・トーキョー(w/三枝 彩子、Cohey、Hama、U-1、Yossii)』『YAMP KOLT』『ピース・ピル(w/浅野 忠信、岩井田 道元、茶谷雅之、市村隼人)』『sunzu(w/山口 小夜子、宇川 直宏)』。 最近は自らのバンド"リトル・ト−キョー"を結成し、未だ1年程の活動で話題となる。 先日、米音楽誌『fader』の40th記念号にeye、ヨシミ(V∞redoms)と共に取り上げられる。 レーベル(セメタリーレコーズ/FAR)、イヴェント『サノバラウド』『live FAR』シリーズ主宰。 Cemetery Records/FAR http://www.cemetery-records.com |
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『朝崎
郁恵』 1935年、奄美大島加計呂麻(カケロマ)島生まれ。 奄美諸島で古くから歌い継がれてきたシマ唄の唄者(ウタシャ)。 父・辰恕(たつじょ)の影響を受け天性の素質を磨き、10歳にして天才唄者として活躍。 ニューヨーク、ロサンゼルス、キューバなどの海外公演を始め、 国内でも国立劇場10年連続公演等、数々の大舞台を踏む。 1997年に発表した、ピアノとのコラボレーションによるミニアルバム『海美(あまみ)』で、 細野晴臣やUAなど音楽界に多くの信奉者を作り、注目を浴びる。 2002年、67歳にしてメジャーデビュー。 以降、ライブ活動などでさまざまな楽器やアーティストとコラボレート。 2006年12月、世界的に活躍するピアニストのウォン・ウィンツァンが全面参加した ミニアルバム『シマユムタ』、2007年1月、鬼才として知られる シタール奏者ヨシダダイキチとのコラボレート・アルバム『はまさき』を発表。 最も古典的で継承者が少ない奄美シマ唄の歌唱法「グイン」を駆使した、 心の奥底に語りかける深い唄声は、 世代を超えて多くの人々に感動を与え、熱い支持を集めている。 朝崎郁恵 公式ホームページ http://www.asazakiikue.com/ |
『一十三十一』 媚薬系シンガー、一十三十一(ヒトミトイ)。北海道生まれ。 幼少時代よりスパイシーなファミリーと共に世界中を旅してまわる。 趣味はハモり。 2006年12月6日シングル「粉雪のシュプール」を発売。 そして各FM局でのパワープレイと地元札幌のFMヒットチャートで1位を獲得。 2007年1月24日、インディーズデビューから 5年間の集大成的なコレクションズベストアルバム「TOICOLLE」を発売。 2007年1月26日より初の全国ツアー 一十三十一LIVE TOUR 2007「Super Spur」を敢行! 2月23日 東京・代官山UNITにて大盛況で終了。 3月21日、一十三十一待望のオリジナルアルバム「Girlfriend」を発売。 ASA-CHANG プロデュースによるハイクオリティーなPOP感で 一十三十一とASA-CHANG の相性は抜群。 そのメロウで美しいサウンドプロダクションは、 かってない衝撃の世界へ導く事は間違いない。 プチなライブハウスから、ライジングサンロックフェスティバル、 比叡山延暦寺、愛・地球博など、全国のパワースポットでパワーライブを行う。 一十三十一 公式ホームページ http://www.hitomitoi.jp/index.html |
『スダマニ』 スダマニは、1997年にウブド(Ubud)のプンゴセカン(Pengosekan)村で発足した ガムラン・オーケストラ&ダンス・カンパニー。 観光業の発展でバリのトップクラスのガムラングループが観光客向けのショーに専念する中、そのような流れが バリの芸能や文化の発展に与える影響に疑問を抱いた若手音楽家が集まった、洗練された個の集団で、 真の芸術家集団。 スダマニは“経済的利益や個人的利益によらない宗教やコミュニティーとの関係”という、 |
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『デワ・ブラタ』(I
Dewa Putu Berata) |
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ASTI(STSI−インドネシア国立芸術高等学院−の前身)卒業後の1995年からはほぼ毎年、 スダマニ公式ホームページ |
『三枝
彩子』 「声の波動砲」と呼ばれる歌唱法に憧れモンゴルに留学。 日本にオルティンドーの魅力をひろめるべく活動中。 東京外国語大学モンゴル語学科卒業後、 モンゴル国立芸術大学オルティンドー学科へ約1年留学。 オルティンドーの第一人者故ノロヴバンザド女史の弟子デルゲル教授に師事。 2000年に帰国後は各地でライブ活動を展開、 日本ではほとんど知られていないオルティンドーを 人々に知らしめるべく活動を続けている。伝統を尊重しつつも、 モンゴル伝統音楽以外の場でも生かしたいと、 オルティンドーの限りない可能性を信じて試行錯誤している。 |
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2003年よりオルティンドー勉強会(ワークショップ)主宰。 <オルティンドーについて> |
更に、『三枝彩子』・『藤乃家
舞』 参加バンド |
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コーヘー、ハマ、U-1、よっしーの4人による、バリ島留学をかかさない鮮やかで力強く新しいガムラン、 そして不思議な調和とハプニングを生み出す 藤乃家 舞 のベースとギター。 このバンドを象徴するような、メンバー全員が歌う“リトル・ケチャ”は、時にカオスで、スッキリとポップだ。 突然現れ、東も西も南も北も出会うライヴは要check必須!! リトル・トーキョー公式blog http://blog.livedoor.jp/littletokyo/ |
長岡花火大会 |
作品に登場する花火のフィールドレコーディングは、 全国花火競技大会(秋田県大仙市)・土浦全国花火競技大会(茨城県土浦市)と並ぶ 日本三大花火のひとつとして有名な長岡大花火大会 (新潟県長岡市)にて 2006年の8月、藤乃家氏によって収録されました。 空襲からの復興を願う戦災復興祭に由来するこの花火大会は、年を重ねる毎に規模を増していき、 現在は「日本一の大花火」と称され、打ち上げ幅世界一でギネス申請などが行われています。 街の人々は花火を一年の中心行事としてとらえ、 毎年どんな花火が打ちあがるのか楽しみにしつつ一年間を過ごしています。 今回の作品のジャケットは長岡市民から公募された写真を使用し UAやサザンオールスターズなどのジャケット・デザインで 現在最も注目を浴びる『永戸鉄也』氏がデザインを担当しています。 日本一と言われる花火のフィールドレコーディングと、現地で行われた野外演奏の収録は 2006年の花火大会の際に、打ち上げ会場に程近い野外音楽堂にベースやマイクをはじめ、 大小様々なバネや、楽器類、シビアに選び抜かれた山のような録音機材を集結して三日間に渡り行われ、 花火の打ち上がる音や、独創的な生演奏が作品として残ることになりました。 今回の作品は、2005年にCemeteryRocords/FARから発売された 藤乃家舞氏の作品"hanger-on-off-kingdom"を聴いて、 その世界観の虜になった長岡市在住のquietpath主宰者であるsandが 過去の作品に収録されていた"NesianWarm" という曲について、 「冒頭に流れるウクレレのメロディと、 そのバックに聴こえる花火大会の音が大好きです。」という感想を 藤乃家氏にメールで伝えたところから、誕生のきっかけが産まれました。 藤乃家氏が作り出した世界に納められた長岡の花火大会は、 かつての山下清が緻密な貼り絵で表現した、その美しい光と同じように、 音の風景として輝きを持ったまま切り取られ、時空を越えて打ち上がり続けることになりました。 是非聴いてみてください。 / sand(quietpath) |
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quietpath・・・DIY recording lab.&Indiependent label http://quietpath.exblog.jp/ |